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縄文が日本を救う!

グロ−バリズムといかに対決するか ・・・ 65

理不尽な現実

 2000年少し過ぎた頃からようやく回復を見せ始めた日本経済だが、相次ぐ原油高と、穀物価格の高騰に加え、アメリカで発生したサブプライムローン崩壊の影響をもろに受けて、前途に再び暗雲が立ち籠めてきた。

 一国の力だけではどうしようもないグロ−バリズムの荒波に、日本はいかに対応していくのだろうか。なにしろ実際には、それ以前に比べて急に産出量が減ったわけではないのに、金融市場に溢れた余剰資金が石油業界に流れ込んだのが原因で石油価格が高騰した。

次いでそれまで食料・飼料用に生産されていた穀物が、バイオエタノールにシフトしたことから、その暴騰につながり、たちまち食糧難に陥ったアフリカ諸国では、大きなパニックから暴動騒ぎまで引き起こしている。

 工業先進国として化石燃料への依存度が高く、しかも食糧自給率30%を切っていることから、その影響をもろに受けた日本として、いかにこうしたグロ−バリズムの荒波を乗り切ればいいのだろうか。


今更鎖国は許されない

 特に金融・株式界でグロ−バリズムの(日本人の意識にとって)不条理・非常識さは目に余るものがある。だからと言って開かれた世界に住む以上、今更「鎖国政策」を、「攘夷主義」を採るわけにはいかない。

 逆に一方日本も、グロ−バリズムの恩恵を受けて来たことも事実である。グ−バリズムの負の一面だけを取り上げての、軽率で身勝手な判断は厳に慎まなければならない。

 では我々は、いかに対応していけばいいのか。個々の問題にまで踏み込むことは別に機会に譲るが、一つだけ言えるのは、かつて日本が外に開かれる度に行ってきた、
海外文化の導入術、言うなれば、「縄文に発した匠の技」をバックボーンとして、弥生との遭遇以降、常に無意識のうちに行われた、「ヒトと文化のハイブリッド化」を、ここでも意識的且つ積極的に行うことである。

 考えようでは、グロ−バリズムとはいいながら、その現状はアングロ・ユダヤというアメリカ発市場原理の最後の足掻きだと見ることも出来る。いまこそ新しいグロ−バリズムの創成を考えるべき時期ではないだろうか。


日本ハイブリッド文化の軌跡

 日本においては、外来文化の吸収→咀嚼→消化の過程において、不要なものは排泄してしまい、必要なものだけを取り込んでまさに換骨奪胎、一定の熟成期間を経ることで、従来の日本文化と合体して、移入元の文化を遙かに凌駕する新日本文化を創造してきたのである。

 ここでその軌跡を検証してみよう。
 (↓は醸成期間)

<日本のハイブリッド文化>

縄文×弥生

↓ 古墳時代
     (農業革命)
帰化人×縄+弥=日本文化・文明

↓  奈良時代・律令
     (都市文明)
髄・唐×日本文化・文明

↓  平安時代
     (漢字+仮名文字)
(元寇)×日本文化・文明

↓  戦国時代/下克上
     (古い権威の崩壊)
明・ポルトガル×日本文化・文明

↓  室町・安土・桃山時代
     (百花繚乱・絢爛豪華)
英・オランダ×日本文化・文明

↓  徳川・江戸時代
     (庶民文化・地域産業)
欧米文明×日本文化・文明

↓   産業革命時代
     (疾風怒濤時代・富国強兵)
米・物量文明×日本文化・文明

↓  敗戦後の日本時代
     (平和モノづくり立国)
グローバリズム×日本文化・文明

↓  バブル崩壊時代
 
ネオ・グロ−バリズム
(新日本文明の創成へ)

 
 ここでは影響力の大小を問わず取り上げたが、それ以外にも数多くの海外文明との接触によって、日本の文化そして文明の進化が行われてきたことは間違いない。


目標を失った今

 ところが今大きな問題となっていることは、「気がつけば日本が世界の先頭を走っていた」という事実であって、今までのように「追い抜き追い越せ」という手法が通用しないことがはっきりしてきた。

 しかも一神教に発したグロ−バリズムが、ようやく崩壊の兆しを見せているという事実である。

 同時に、「過去に捨て去ったものの中に、再評価すべきものがあまりに多くはなかったか」しかも「良いと信じて導入したものの中に、むしろ排除すべきものはなかったか」という反省がある。

 ここらで一呼吸置いて、じっくりと過去を振り返って見るべき時が到来したのである。

 (以下次号)


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